授業科目名 | 民法Ⅵ |
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配当年次 | 1年次 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 阿部 純一 |
履修条件 | 特になし。 |
科目の目的・到達目標 | 本授業は、民法のうち親族法・相続法に関する基本制度及び関連する重要判例・学説を理解するとともに、問題解決への応用力を身につけることを目的とする。 本授業の到達目標は、①親族法・相続法における各制度の内容及び制度趣旨を説明することができること、②関連する重要判例及び学説の状況を正確に説明することができること、③習得した知識を前提として、比較的簡単な事例から問題を発見し、法の解釈・適用を通じて問題の解決をすることができることである。 |
授業の概要 | 親族法と相続法は、社会諸関係の中でも最も身近な「家族」にかかわる法領域である。それゆえ、各人の経験や価値観に影響された主観的判断に傾きやすく、正確な制度理解が歪められるおそれがある。本講義では、法曹として備えるべき判例及び学説の正確な理解を目指し、客観的に制度を説明する。民法の他領域(総則、物権、債権)と交錯する問題については、総合的な理解を得ることをめざす。 各回の授業において、予習範囲を指示するとともに、レジュメ及び参考資料を事前に配布する。受講者の予習を前提として、基本的知識を確認し、重要な問題について詳細な解説を加える。なお、受講者の応用力を高めるため、適宜、質疑応答を行う。 授業は基本的に講義形式で実施するが、受講者の応用力を高めるために、適宜、質疑応答を行う。小テストを3回課し、受講者の理解を定着させる。 |
講義内容 | 第1回 ガイダンス、親族法・相続法総論 第2回 婚姻の成立(1) 第3・4回 婚姻の成立(2) 第5回 婚姻の一般的効果 第6回 夫婦財産制 第7回 離婚法総説・協議離婚 第8回 裁判離婚 第9回 離婚給付 第10回 内縁(事実婚) 第11・12回 嫡出親子関係 第13回 非嫡出親子関係 第14回 養親子関係 第15・16回 親権・後見・扶養 第17回 相続法総論 第18回 相続人 第19・20回 相続分 第21回 相続財産 第22回 遺産共有 第23・24回 遺産分割 第25回 相続回復請求権 第26回 相続の承認・放棄 第27回 遺言とその解釈 第28回 遺留分、配偶者の居住権 第29・30回 総復習・まとめ等(具体的内容は、開講後指示する) |
評価方法 | 学期末試験60%、小テスト(3回)30%、授業中の発言や参加状況の総合的評価10%で評価する。各評価基準は、以下のとおりである。 ・学年末試験:親族法・相続法の基礎知識を理解した上で、事例問題について適切な法解釈を示して解答できること。 ・小テスト:授業の内容を理解した上で、基本問題について適切な解答ができること。 |
テキスト・参考文献等 | 特定のテキストは指定しない。初回ガイダンスにおいて、自主学習のための推薦書を紹介する。『民法判例百選Ⅲ(親族・相続)第3版』(有斐閣)は、授業中に言及するため、手元に準備すること。 |
科目群 | 法律基本科目群 |
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