授業科目名 | 4群特講Ⅰ@支払・決済と法 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 伊藤 亜紀・角田 篤泰・片岡 義広・高松 志直 |
履修条件 | ※「4群特講Ⅱ@支払・決済と法」を単位修得済みのものは、この科目を履修することはできない。 |
科目の目的・到達目標 | 支払・決済法の分野は、金融界のFintech(フィンテック)、国策としてのキャッシュレス決済、グローバルな仮想通貨(暗号資産)というように、イノベーショナルな法律家が活躍する新地平である。学生の皆さんが将来、裁判官、検察官、弁護士、企業内法務その他のいずれになられるにせよ、この最先端分野の知識は、法律家としての強い武器となる分野である。 本講義では、①様々な支払決済に関する実情を紹介するとともに、②各分野の基本概念を整理してロースクールでの学習の復習と演習的な応用を行い、法律家としての確実な基礎を身に付けてもらうことを目的とする。 なお、各学生の皆さんにとって、先端分野の実務の知識を得たいという人もいれば、基本的法的思考の応用をしたいという人等、ニーズが異なるであろうから、各先端分野の基礎知識の習得となるか、又は、講義を関係する基本的法律科目の演習と位置付けて法律基本科目の理解の深化となることを到達目標とする。 |
授業の概要 | 支払決済について、大きな横軸として、(1)総論と(2)各論に分ける。 そして、総論及び各論を通じた縦軸として、①技術及び現象面と、②法律面(a規制公法、b私法の法律構成)の視点で講義をする。 (1)総論では、支払決済の基礎となる①技術・現象面と、同じく基礎となる②法理論とを講義する。 具体的には、金融に関する基本構造や概念と支払と決済の法律構成の基本を明らかにする。 (2)各論では、伝統的なものから先端的なものを取り上げてゆくこととし、①その技術・現象面と、②公法規制、③私法的法律構成とを展開する。 具体的には、①銀行の為替取引、②クレジットカード等と割賦販売法、③電子マネー等の前払式支払手段や企業ポイントと資金決済法、④ブロックチェーン及び仮想通貨(暗号資産)等を取り上げる。その中に、㋐Fintech(フィンテック)の視点、㋑キャッシュレス決済の視点を盛り込む。 |
講義内容 | 第1・2回 支払・決済の実体法 第3・4回 金融と金融法制 第5・6回 為替取引と決済 第7・8回 クレジット取引 第9・10回 プリペイド取引 第11・12回 暗号資産、ブロックチェーン 第13・14回 先端金融のトピックス 第15回 総復習・まとめ等(具体的内容は、開講後指示する) |
評価方法 | 平常点(授業への参加状況・意見表明等)(20%)と単位レポート(設例問題に対する回答形式のレポート)(80%)の結果に基づいて、総合的に評価する。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 福原紀彦『支払決済法』文眞堂・2024年刊行予定 片岡義広・森下国彦編『Fintech法務ガイド[第2版]』商事法務・2018年 別所直哉編著(片岡総合法律事務所・伊藤亜紀・高松志直等分担執筆)『ICT・AI時代の個人情報保護』(一社)金融財政事情研究会・2020年 (参考文献) その他、適宜、紹介・配付する。 |
科目群 | 展開・先端科目群 |
サブタイトル |