授業科目名 | 3群特講Ⅱ@法と財務諸表の基礎 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 若林 義人 |
履修条件 | 本授業に興味を持って取り組んで頂けること。 |
科目の目的・到達目標 | 企業法務においては、会社の財務諸表を参照し、また、法律の規定を通じて分析することが必要になり、財務諸表・会計に関する基礎的知識は必須となっている。本授業においては、会社の財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書等)の基本的な構造及び会計の基本的な考え方を理解した上で、関連する法律の規定、主に会社法・金融商品取引法から会計がどのように捉えられ、法と会計がどのようにかかわっているかを理解すると共に、企業法務の実務において財務諸表及び会計が関係するケースを理解することを目的とする。本授業の到達目標は、財務諸表及び会計の基礎的知識並びに法律実務とのかかわりを理解することで、企業法務を扱う実務的な能力の基礎を身につけることにある。 |
授業の概要 | 財務諸表の基本的な構造、会計の基本原理等を含めた会計制度及び関連する法制度(会社法、金融商品取引法等)の仕組みを解説すると共に、会計に関連する裁判例や法律実務の問題を取り扱う。 当該科目はディプロマ・ポリシーにおける「養成する法曹像」の中で「ビジネス・ローヤー」に必要とされる会計に関する基礎知識及び企業法務における適用を身につける役割を有する。 なお、授業内で指示した課題レポートについては、コメントを各自にフィードバックする予定である。 |
講義内容 | 第1回 講義概要の紹介、財務諸表・計算書類と企業法務とのかかわりの概観 第2回 会計制度及び関連する法的制度の概要 第3回 財務諸表・会計の基礎概念① 第4回 財務諸表・会計の基礎概念② 第5回 財務諸表・会計の基礎概念③ 第6回 財務諸表・会計の基礎概念④ 第7回 財務諸表の作成プロセス・監査制度・開示制度 第8回 財務諸表に関する法的責任 第9回 会計不祥事対応の実務 第10回 財務諸表・会計に関する裁判例の分析① 第11回 財務諸表・会計に関する裁判例の分析② 第12回 開示に関する最新動向 第13回 取引スキームへの影響に関するケース・スタディ 第14回 まとめ 第15回 期末試験 |
評価方法 | 平常点40%(授業中の演習への取組みや参加状況等を総合的に評価する)、期末試験60%の割合で評価する。なお、期末試験はレポート提出とそのプレゼンより構成される。 |
テキスト・参考文献等 | 【テキスト】 特に指定しない。 【参考文献】 佐藤信彦ら編著 『スタンダードテキスト財務会計論Ⅰ(基本論点編)(第16版)』 中央経済社、2023年 佐藤信彦ら編著 『スタンダードテキスト財務会計論Ⅱ(応用論点編)(第16版)』 中央経済社、2023年 郡谷大輔、 和久友子編 『会社法の計算詳解-株式会社の計算書類から組織再編行為まで(第2版)』 中央経済社、2008年 古田佑紀、梅林啓、市川育義編 『法律家のための企業会計と法の基礎知識』 青林書院、2018年 小松岳志、和久友子著 『ガイドブック 会社の計算【M&A編】』 商事法務、2011年 弥永真生編著 『過年度決算訂正の法務(第2版)』 中央経済社、2011年 弥永真生著 『会計処理の適切性をめぐる裁判例を見つめ直す』 日本公認会計士協会、2018年 |
科目群 | 基礎法学・外国法・隣接科目群 |
サブタイトル |