授業科目名 | テーマ演習Ⅱ@ドイツ刑訴法判例の研究 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 滝沢 誠 |
履修条件 | 3年次生については、「刑事法総合Ⅱ」を単位修得済みであることが望ましい。履修人数は最大15名程度とする。履修希望者が多い場合は、2年次を優先し、さらに必要な場合には抽選をする。 |
科目の目的・到達目標 | わが国の刑訴法は、大陸法の土壌のもとに英米法の影響を強く受けている。大陸法の1つであるドイツの刑事訴訟においては、社会に生起する法律問題を解決するために、立法に基づき、わが国と比べてより強い基本権侵害を伴う捜査手法が認められており、わが国において新たな制度の導入を検討するにあたっては、ドイツ法の在り方も参考にされることがある。 そこで、本テーマ演習は、学生が司法試験合格後に実務家として将来ドイツ法の在り方を参考に法律問題を取り扱うことができるようにするために、基本権侵害の程度が著しく大きいドイツの強制処分である室内会話の傍受及びオンライン捜索に関する連邦憲法裁判所の判例を通読しながら、ドイツ法及びドイツの刑事訴訟に関する体系的な知識並びに基本権を侵害する捜査の規律の在り方を理解するとともに、問題解決への応用能力を身につけることを目的とする。 また、本テーマ演習の到達目標は、学生が、ドイツ法及びドイツの刑事訴訟の基本的な事項について、その趣旨や内容の概要を説明することができ、将来実務家としてドイツ法の在り方を参考に実務で生起する法律問題を解決できる能力を養うことである。 |
授業の概要 | 本テーマ演習では、事前にドイツ語の教材を配布するので、学生はそれを読み、内容を把握した上で、自己の見解を整理しておく必要がある。授業では、教員が質問し、学生がそれに答えるという問答法をベースにしながら、重要な問題点については適宜参加者全員で討論する。 また、本テーマ演習は、ディプロマ・ポリシーにおける「養成する法律像」の中で「刑事法ローヤー」に必要とされる刑事法分野の先端的テーマを取り扱うことができる法曹として必要な知識を身につける役割を有する。 |
講義内容 | 第1・2回(第1週) [ドイツ法の概略] 第3・4回(第2週) [ドイツの刑事訴訟の概略1] 第5・6回(第3週) [ドイツの刑事訴訟の概略2] 第7・8回(第4週) [ドイツの刑事訴訟の概略3] 第9・10回(第5週) [ドイツの刑事訴訟の概略4] 第11・12回(第6週) [室内会話の傍受1] 第13・14回(第7週) [室内会話の傍受2] 第15・16回(第8週) [室内会話の傍受3] 第17・18回(第9週) [室内会話の傍受4] 第19・20回(第10週) [室内会話の傍受5] 第21・22回(第11週) [オンライン捜索1] 第23・24回(第12週) [オンライン捜索2] 第25・26回(第13週) [オンライン捜索3] 第27・28回(第14週) [オンライン捜索4] 第29・30回(第15週) [総復習・まとめ等] |
評価方法 | 授業中の発言としての平常点(60%)と課題レポート(40%)により評価する。平常点については、授業の予習及び復習をしていることを前提として、刑事訴訟法についての基礎知識を理解しているかどうかという観点から、具体的な問題点を説明・検討できるかどうかを評価する。また、課題レポートについては、これを提出しなければ、他の評価項目の得点にかかわらず、F評価とする。 |
テキスト・参考文献等 | 授業の資料は事前に配布する。その他は開講後に必要に応じて指示する。 |
科目群 | 演習 |
サブタイトル | ドイツ刑訴法判例の研究 |