授業科目名 | 4群特講Ⅰ@刑事事実認定の基礎 |
---|---|
配当年次 | 2024 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 秋葉 康弘 |
履修条件 | 「刑事法総合Ⅱ」「刑事訴訟実務の基礎」を単位修得済みであること。 履修人数は最大8名とする。履修者希望者が多いときは抽選とする。 |
科目の目的・到達目標 | 皆さんが司法修習を経て法律実務家として刑事事件を担っていくためには、刑事事件に関する事実認定能力を身に付けなければならず、そのために「刑事訴訟実務の基礎」で刑事事実認定についても取り上げているが、さらに、刑事訴訟記録教材を読んで、公判で取り調べられた証拠に基づいて事実認定をしていく過程を体験する中で、争点や証拠構造の捉え方、供述内容の捉え方やその信用性評価の仕方、間接事実の捉え方やその推認力評価の仕方、争点判断の在り方等について学修し、刑事事実認定の基本的な能力を培うことが当授業の目的である。司法修習開始当初から充実した学修ができるように法律実務家に求められる刑事事実認定能力の土台を固めることが当授業の到達目標である。 |
授業の概要 | 刑法及び刑事訴訟法の学修成果を基盤として「刑事法総合Ⅱ」「刑事訴訟実務の基礎」で学修した刑事事実認定に関する知識と理解を確認し、そこを出発点として、①刑事裁判記録教材を用いて公判で取り調べられた証拠から争点に関する事実認定について各自が検討し、その検討結果を持ち寄って教員を交えて討論し、②その討論も踏まえて、各自が争点に関する事実認定のサマリーを作成・提出し、各自のサマリーに基づいて討論をすることを繰り返す。 |
講義内容 | 第1・2回(第1週) 授業の進め方について説明した上、「刑事法総合Ⅱ」「刑事訴訟実務の基礎」で学修した争点や証拠構造の捉え方、供述の信用性評価の仕方、間接事実の推認力評価の仕方、争点判断の在り方について、事例問題を検討しながら確認し、刑事事実認定に関する知識と理解を深める。 第3~6回(第2・3週) 「刑事訴訟実務の基礎」で配付した参考記録に基づいて、争点の捉え方、間接事実の捉え方やその推認力評価の仕方等について討論をするとともに、適宜教員において解説する。 第7~10回(第4・5週) 窃盗等被告事件の刑事裁判記録教材により各自が作成・提出した争点に関する事実認定のサマリーに基づき、間接事実の捉え方やその推認力の評価の仕方等について討議をするとともに、適宜教員において解説する。 第11~14回(第6・7週) 殺人未遂被告事件の刑事裁判記録教材により各自が作成・提出した争点に関する事実認定のサマリーに基づき、間接事実の捉え方やその推認力の評価の仕方等について討論をするとともに、適宜教員において解説する。 第15回(第8週) 総復習・まとめ等(具体的な内容は、開講後指示する) |
評価方法 | 授業時の発言状況・発言内容による平常点(60%)と争点に関する事実認定のサマリー(40%)により総合評価する。 |
テキスト・参考文献等 | 刑事訴訟記録教材は、貸与する。 刑事事実認定に関する参考文献は、第1・2回の授業で紹介する。 |
科目群 | 展開・先端科目群 |
サブタイトル |