授業科目名 | 刑事訴訟実務の基礎 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 秋葉 康弘・河原 克巳・宮村 啓太 |
履修条件 | 「刑法Ⅰ」、「刑法Ⅱ」、「刑事訴訟法」(1年次配当)を単位修得済みであること。 |
科目の目的・到達目標 | 皆さんが、学部及び当大学院における刑法、刑事訴訟法等の授業で得た知識を土台にして、事件の分析・把握能力、法的問題の的確な捉え方と法的解釈へのあてはめ、論理的な思考方法と事実認定の能力等、刑事事件を適切に処理するために裁判官、検察官、弁護士の各実務家として求められる幅広い能力の基礎を固めるとともに、その実践的活用のあり方を理解することが目的である。 到達目標は、皆さんが、法律実務家としての基本的な知識と能力を身に付けることにより、司法修習、特に実務修習においてできるだけ多くの成果を上げられるようになることである。 |
授業の概要 | 刑事事件における検察官、弁護人、裁判官のそれぞれの役割について理解を深めるとともに、捜査から公判の流れに沿って、具体的な事例に基づいた教材を用い、混沌とした事実関係からの法的問題の抽出と分析、実際の弁護活動に求められる重要なスキル、分析と演繹及び論理的思考による事実認定等を習得することを主眼としている。例えば、捜査関係では、捜査の実務、起訴・不起訴の適切な事件処理、接見を始めとした起訴前の適切な弁護活動、令状審査等について学び、また公判関係では、証拠構造の検討と立証計画の策定、法廷での主張・立証活動等の検察実務、保釈の獲得、証拠開示請求等の公判準備活動、証拠の検討に際しての必要な観点等の弁護実務、公判前整理手続等に基づく争点中心の審理計画の策定、訴訟指揮、証拠の評価、事実認定の方法等の裁判実務について、それぞれ学ぶこととしている。 |
講義内容 | (弁護)第1・2回 捜査、公判を通じての弁護活動の概要 (弁護)第3・4回 起訴前弁護活動 (弁護)第5・6回 公判前整理手続における弁護活動 (弁護)第7・8回 公判における弁護活動 (弁護)第9・10回 証拠能力等に関する諸論点、犯罪の成立に争いのない事件における弁護活動 |
評価方法 | 期末試験の成績80%、提出レポート及び授業の際の発言や参加状況20%(欠席は減点事由となる。)の割合で評価する。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 司法研修所編『刑事第一審公判手続の概要:参考記録に基づいて(平成21年度版)』法曹会、2009年 (参考文献等) 小林充ほか編『刑事事実認定(上)(下)』判例タイムズ社、1992年 石井一正『刑事事実認定入門(第3版)』判例タイムズ社、2015年 山室惠編著『刑事尋問技術(改訂版)』ぎょうせい、2006年 司法研修所編『刑事判決書起案の手引(平成19年版)』法曹会、2007年 司法研修所編『情況証拠の観点から見た事実認定』法曹会、2003年 司法研修所編『犯人識別供述の信用性』法曹会、1999年 司法研修所編『検察講義案(令和3年版)』法曹会、2023年 前田雅英編著『刑事訴訟実務の基礎(第3版)』弘文堂、2017年 |
科目群 | 実務基礎科目群 |
サブタイトル |