授業科目名 | 4群特講Ⅰ@地域と法Ⅱ(九州地方の法律問題) |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 米田 憲市 |
履修条件 | 必須ではないが、「4群特講Ⅰ@地域と法Ⅰ・Ⅳ」と合わせて履修するとより高い学修効果が期待される。 |
科目の目的・到達目標 | この科目は、「地域と法」をテーマとする科目の一つとして、司法制度や法曹や隣接職の諸事情等に注目し、地方(特に九州地方や離島)における法サービスの実情を取り上げて、今後そうした地域で活躍することを志望する者や司法制度・法曹のあり方について積極的な取組をする者を養成することを目的とする。 ディプロマ・ポリシーにおける法曹像としては、①市民生活密着型ホーム・ローヤー、②ビジネス・ローヤー、⑤公共政策ローヤーに関わる科目である。カリキュラム上は、法曹として実務上必要な知識に並行的に位置づけられる、「地域と法」という視点から司法制度や法曹そのものの役割や理解を身につけるべき素養として、想定されている。 授業としては九州の事情を素材として扱うが、到達目標は、司法がおかれた地域の事情についての議論に参加するに際して、有効な発言ができる視点や基礎知識を獲得することである。 |
授業の概要 | 「地域と法」という視点から、我が国の司法制度・法曹事情等を検討することや、島嶼等の地域事情による法実務が受ける影響等について検討する。特に本講では、九州地方の実例を取り上げる。授業は、指定文献等に基づくソクラティックメソッドによる進行がなされ、授業毎に適宜作成してもらうコメント等を、次の授業で検討、議論する素材とすることが予定されている。 |
講義内容 | 第1回 ガイダンス 第2回~第4回 司法政策と地域事情 第5回~第8回 司法過疎対策と九州地域 第9回~第12回 離島における司法事情 第13回・第14回 法の支配と司法政策 第15回 総復習・まとめ等(具体的内容は開講時に指示する。) |
評価方法 | 授業中の発言等の平常点(20%)、授業内で指示されたワーキング・メモやコメントペーパー等(30%)、評価レポート(50%)で評価する。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) テキストは指定しないが、予習文献を指示・提供する。 (参考文献・Web資料) ・最新の弁護士白書、司法書士白書、法テラス白書等 ・日本弁護士会連合会、日本司法書士会連合会、日本司法支援センター等のホームページ ・米田憲市「第11章 「人的基盤」としての法曹人口―ゆがんだ「法の支配」への道」pp.227-254、須網隆夫編『平成司法改革の研究』岩波書店 ・米田憲市「第12章 「理論」も「実務」も置き忘れた法曹養成―臨床法学教育を鍵とする再生を目指して」pp.255-275、須網隆夫編『平成司法改革の研究』岩波書店 ・「ポスト「ゼロ・ワン」時代の司法過疎対策に学ぶ」法学セミナー56(1)(通号673号)(2010年)掲載の各論文 ・「特集・島に生きる司法書士」月報司法書士No.538(2016年)に掲載の各論文等 ・飯考行「司法過疎対策の漸次的変容-依頼者のQOL向上のための法サービスに向けて」専修大学法学論集126巻pp.263-285(2016年) ・新井誠・小谷順子・横大道聡編著『地域に学ぶ憲法演習』日本評論社(2011年) ・禧久孝一『奄美の「借金解決」係長―日本全国の多重債務者の命を救う公務員』光文社(2009年) ほか、授業中適宜紹介する。 |
科目群 | 展開・先端科目群 |
サブタイトル |