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シラバス(講義要項)データベース:ロースクール|2026年度版

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授業科目名 法哲学
配当年次 2・3年次
単位数 2単位
授業担当教員 山田 八千子
履修条件  特になし。
科目の目的・到達目標  法哲学は、民法や刑法のような実定法学に対し、法社会学法制史などと並んで基礎法学の分野に属するが、基礎法学の中では歴史学的あるいは経験科学的な研究ではなく、法現象に対する哲学的考察をおこなう点で、独自性がある。
 法哲学は、狭い意味では、法制度への外的視点から、法学のみならず政治学や経済学のような関連分野の研究成果をも取り入れる正義論の領域を中核に展開される。他方、広い意味では、正義論に加えて、法実務や実定法学の基礎に直接的に関わるような、法制度への内的な視点をふまえた法概念や法的思考に関わる領域も含まれる。
 法曹養成を目的とするロースクールの法哲学として、本科目では、広い意味の法哲学を扱う。
 具体的には、(1)法とは何か、あるいは法が社会で妥当性をもつ根拠などを探求する法概念論、(2)理性一般の中で法的思考が占める位置や実践理性・賢慮との関係を扱う法的思考論、ならびに(3)自然法論と法実証主義との伝統的な対立をふまえ、自由・平等・共通善をめぐる正義の基底的価値の問題を扱う法価値論(正義論)という3つの領域をバランス良く、実施する。
 したがって、本科目の第1目的は、広い意味の法哲学の基本的な理論を知ることである。
 第1の目的だけでは、ロースクールの法哲学としては十分ではない。実定法上の問題を考える際には、人は誰でもある特定の哲学的な態度に拠っている。それが無意識や直観によるものであっても、とりわけ法曹になる者には、自分がおこなっている思考がどのような哲学的な基盤を有していたのかを自覚することは非常に重要である。
 そこで、本科目の第2の目的は、具体的な法律問題を考える上で、法哲学がどのような役割を果たしうるかを考え、現代社会の具体的な問題を分析・検討するアイデアや装置として上述した法哲学の知識や考え方が機能することを実践的に知ることにある。
 上の2つの目的を実現することを通して、与えられた問いに対するパターン化された解答を提示したり問いを解消したりする思考ではなく、自ら何が問題かを探索する能力を身につけることを可能にする<問い定立能力を修得すること>を、この授業の到達目標としたい。
授業の概要  授業においては、できるだけ具体的な事例(判例、訴訟事件以外の紛争事例、具体的な社会的問題をめぐる立法論的論争、あるいは現実の事例を加工脚色したり複数の現実事例を組み合わせたりした仮想事例など)を用いて、法哲学上の理論を検討・分析する。授業内では双方向を積極的に取り入れ、理解の確認や課題の検討をおこなうが、その方法については、履修者数に応じて、対面授業の中で、学内のWi-Fiに端末を接続、Webex(オンラインウェブ会議システム)の投票機能などを利用しておこなうことも予定している。中央大学オンライン授業ウェブ会議システムについては以下を参照。(https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/ojp/)
講義内容 第1回 イントロダクション 
第2回 正義論 1 
第3回 正義論 2 
第4回 正義論 3 
第5回 正義論 4 
第6回 正義論 5 
第7回 法概念論 1
第8回 法概念論 2
第9回 法概念論 3 
第10回 法概念論 4
第11回 法概念論 5
第12回 法的思考論 1
第13回 法的思考論 2
第14回 法的思考論 3
第15回 総復習・まとめ等(具体的内容は、開講後指示する)
評価方法  期末試験70%、平常点30%(授業への参加や発言状況および「コメントペーパー」の提出状況などを考慮する)。
テキスト・参考文献等  特定のテキストは指定しない(配布レジュメにより進行する予定である)。下記に当該分野全体に関わる基本書や参考文献を挙げる。なお、上の2つが、法哲学の基本的なテキストとして利用しやすい。これらの参考文献以外の参考文献は授業内で指示する。
(参考文献)
 平野仁彦・亀本洋・服部高宏『法哲学』有斐閣アルマ、2002年
 瀧川裕英・宇佐美誠・大屋雄裕『法哲学』有斐閣、2014年
 山田八千子『自由の契約法理論』弘文堂、2008年
 酒匂一郎『法哲学講義』成文堂、2019年
 森村進『法哲学講義』筑摩選書、2015年
 田中成明『現代法理学』有斐閣、2011年(品切のため図書館にて参照のこと)
 亀本洋『法哲学』成文堂、2011年
 嶋津格『問いとしての〈正しさ〉 法哲学の挑戦』NTT出版、2011年
 井上達夫編『現代法哲学講義 第2版』信山社、2018年
 滝川裕英編『問いかける法哲学』法律文化社、2016年
科目群 基礎法学・外国法・隣接
サブタイトル

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