授業科目名 | 民事法総合Ⅲ |
---|---|
配当年次 | 2024 |
単位数 | 3単位 |
授業担当教員 | 小林 学・高田 裕成・二羽 和彦・村田 渉 |
履修条件 | 「民事訴訟法」の修得が履修前提要件となるため、未修得の場合は履修できない。 |
科目の目的・到達目標 | この科目の目的は、民事訴訟法における条文や各種の法理を実践的に用いることができる基礎的運用能力を養うことである。そして、その到達目標は、(1)事案を整理・読解し、法律的に重要な事実を的確に把握すること、(2)事実関係に民事訴訟法上の要件や基準を的確にあてはめ、その適用や類推適用をすること、さらに、(3)判例・学説の立場を批判的に検討すること、以上ができるようになることである。 なお、C plusにおいて、科目ごとの到達目標を掲げているので、自学自習を含めて各自が2年次の終了時までに理解しておくべき事項を修得するよう、計画的な学修を進めることに留意してほしい。 |
授業の概要 | 各週1つのテーマを取り上げ、テキストの事例と設問集の各設問に即して双方向で授業を進める。事例や判例の事実関係の分析、当該事例において当事者がとった法律構成や、それに即した訴訟法上の手段の適否等を、ソクラティック・メソッドによる質疑応答を通じて考え、これにより、民事訴訟法上の重要問題についての理解を深める。 授業は、各4名の教員がオムニバス方式で担当する。各教員の担当および各クラスにおける各週の予定は、事前配付資料「設問集」およびC plus等を使って学期初めに通知する(クラスによってテーマの実施順序が異なるので、事前配付資料「設問集」およびC plus上におけるクラスごとの「授業の内容」に示された順序を参照すること)。 |
講義内容 | テーマ1「民事訴訟法の基本問題」〔第1週〕 テーマ2「集団訴訟」(テキスト UNIT4) テーマ3「相続関係訴訟」(テキスト UNIT30) テーマ4「重複訴訟の禁止と相殺の抗弁」(テキスト UNIT1) テーマ5「処分権主義」(テキスト UNIT7) テーマ6「弁論主義と自白」(テキスト UNIT9) テーマ7「立証活動」(テキスト UNIT13) テーマ8「訴えの利益」(テキスト UNIT5)〔第8週〕 テーマ9「一部請求」(テキスト UNIT16) テーマ10「判決効の客観的範囲と上訴の利益」(テキスト UNIT17) テーマ11「既判力の時的限界」(テキスト UNIT18) テーマ12「補助参加と同時審判申出訴訟」(テキスト UNIT22) テーマ13「独立当事者参加」(テキスト UNIT23) テーマ14「訴訟承継」(テキスト UNIT24) テーマ15「総復習・まとめ」〔第15週 全クラス共通〕 |
評価方法 | 第7週の土曜日、4クラス同時に中間試験(試験時間は50分、出題範囲はとくに限定しない)を実施し、各受講者の学修の進捗度を確認する。 成績評価については、中間試験、期末試験(試験時間は120分、出題範囲はとくに限定しない)、および、授業への参加態度(発言等)を勘案して到達目標の達成度を測り、総合的に評価を行う。成績評価の比重は、中間試験20%、授業への参加態度10%、そして期末試験70%とする。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 三木浩一・山本和彦編『ロースクール民事訴訟法(第5版)』(有斐閣、2019年) なお、テキストに加除修正を加えた「設問集」を学期の初めに配付する。 また、新判例等については、必要に応じて「追加資料」として配付する。 (参考文献) 高田裕成・畑瑞穂・垣内秀介編『民事訴訟法判例百選(第6版)』(有斐閣、2023年) 伊藤眞・山本和彦編『民事訴訟法の争点』(有斐閣、2009年) 〔品切〕 |
科目群 | 法律基本科目群 |
サブタイトル |