授業科目名 | テーマ演習Ⅰ@独禁法の事例研究(b) |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 河谷 清文 |
履修条件 | 「経済法Ⅰ(基礎)」と「経済法Ⅱ(応用)」を履修済みであること。在学中受験をする3年次学生を優先する。既に「テーマ演習I@独禁法の事例研究(a)」を履修済みの学生も継続して履修することは可能である。もしも、希望者が多い場合には履修していない学生を優先する。場合によっては、抽選により選抜することもある。 ※「テーマ演習Ⅱ@独禁法の事例研究」を単位修得済みの者は、このテーマ演習Ⅰは履修できない。 |
科目の目的・到達目標 | 独禁法違反行為は、とかく執行機関である公取委の立場から解説されるが、これに限らず立場を変えて事例を検討し、アウトプットとして文書作成することを科目の目的とする。 法律上の要件と解釈上の争点を把握し、先例や学説を理解することはもちろんのこと、当事者それぞれの立場からどのような主張が可能であるか探り、そのためには具体的な事実関係において何が必要となるのか考えられるようになることを到達目標とする。また、効率的な説明および文書による報告の訓練も行う。 |
授業の概要 | この「テーマ演習Ⅰ@独禁法の事例研究(b)」は、在学中受験を目指す3年次学生を対象とすることを想定している。2年次後期の「テーマ演習Ⅰ@独禁法の事例研究(a)」とは異なる事例を用いるので、可能であれば連続して履修してもらいたい。 事件になりやすいカテゴリーを重点的に扱い、用意された応用事例について、あらゆる角度から問題点を抽出し検討する(条文、要件、解釈など)。 先例の理解を前提とし、応用的な事例も検討する。どのような考え方が可能か、考察する(判審決例、学説の考え方、その他)。それぞれについて、なぜそのように考えるのかを理解する。どのように説明するのが効率的でわかりやすいかを考え、文書にまとめる。 すすめ方 ・班分けをし、レジュメ作成・司会担当と文書報告作成担当の割り当て ・事例の配布 ・文書報告作成担当班は前日午後3時までに全員に送付する ・担当以外の者も各自調べて文書を作成しておく ・レジュメ作成・司会担当班の司会により、演習において報告と検討を行う |
講義内容 | 第1・2回 イントロダクション 第3・4回 不公正な取引方法(競争回避) 第5・6回 その他の水平的共同行為・事業者団体 第7・8回 価格カルテル事件・入札談合事件 第9・10回 不公正な取引方法 第11・12回 不公正な取引方法 第13・14回 企業結合 第15回 総まとめ・復習 |
評価方法 | 演習における報告と提出物(70%)、および、発言(30%)、により総合評価する。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄編『独占禁止法 (第6版)』弘文堂、2018年 金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄編『ケースブック 独占禁止法(第4版)』弘文堂、2019年 金井貴嗣・泉水文雄・武田邦宣編『経済法判例・審決百選(第2版)』有斐閣、2017年 (参考文献) 川濵昇・武田邦宣・和久井理子編著『論点解析 経済法(第2版)』商事法務、2016年 鈴木孝之・河谷清文『事例で学ぶ独占禁止法』有斐閣、2017年 河谷清文編著・中川寛子・西村暢史著『経済法』有斐閣ストゥディア、2023年 経済法資料集(配布) その他、判決・審決本文などの資料が必要となる。 |
科目群 | 演習 |
サブタイトル | 独禁法の事例研究(b) |