授業科目名 | 3群特講Ⅰ@英米法情報調査 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 佐藤 信行 |
履修条件 | ※「テーマ演習Ⅰ@英米法の基礎とLegal Research」を単位修得済みのものは、この科目を履修することはできない。 |
科目の目的・到達目標 | グローバル化が進展する社会における法律家には、理論的にも実務的にも、外国法とりわけ英米法への理解が必要とされている。そこで、この科目では、英米法の基礎を学ぶと共に、英米法研究に必須の英米法情報調査(Legal Research)の技法を身につけることを目的とする。 また、自らの研究/実務テーマに係る具体的な調査項目を自ら設定し、法情報データベースを利用して、それについての法資料を体系的に取得すると共に、citatorを利用して発見した法資料の価値や相互関係を評価できる能力を修得することを到達目標とする。 |
授業の概要 | 判例法主義を採用する英米法においては、制定法集を見ることだけでは「何が法であるか」を発見することはできず、実務においても研究においても、英米法情報調査(Legal Research)が必須のものとなっている。そこで、この授業では、英米法の基礎について学ぶと共に、2大英米法法律データベースの1つであるWestlawを中心に各種実習を行う。 法資料のデジタル化が急速に進行している現在、少なくとも英米法を比較対象の一としようとする場合、伝統的な紙ベースの法情報調査では十分でなく、Westlawをはじめとするデータベースの利用が必須となっていることを念頭に、初級から中級程度までの利用ができるよう指導する。また、この授業の中心は実習であることから、1単位科目ではあるが、変則隔週開講(2コマ連続)で授業を行う。 なお、この科目は、ディプロマ・ポリシーにいう主に「渉外・国際関係法ローヤー」や「ビジネス・ローヤー」となることを志望する人に特に重要な技能を提供するものであって、そうしたサマークラークやエクスターンシップでもしばしば、Westlawの操作が求められているが、社会のグローバル化は極めて広範な領域に及んでおり、外国法の制度や思考方式を学ぶことは、日本法を相対化して理解することに資するという観点から、それ以外の方の学修にも資する各論的実習課題を設定する。 |
講義内容 | 第1・2回 Westlawの基本操作(実習) 第3・4回 英米法の基礎(イギリス法及びアメリカ法入門講義) 第5・6回 Westlawを利用した法令調査(その1:連邦議会制定法、行政立法)(実習と講義) 第7・8回 Westlawを利用した判例調査(その1:判例集の体系、判例の読み方)(実習と講義) 第9・10回 Westlawを利用した判例調査(その2:citatorを利用した判例評価)(実習と講義) 第11・12回 Westlawを利用した法二次情報調査(restatement、model law、法律百科事典、法律辞書・辞典、論文等)(実習と講義) 第13・14回 Westlawを利用した州法調査(実習と講義) 第15回 総復習・まとめ(具体的内容は、開講後指示する) |
評価方法 | 平常点(授業への参加状況、発言、プレゼン等)30%、期末レポート(日本語で作成する)70%で評価する。なお、期末レポートは、具体的なLegal Research課題を設定し、調査結果をレポートとしてまとめるものである。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 担当教員が作成する資料を配付する。 (参考書) Morris L. Cohen & Kent C. Olson, Legal Research in a Nutshell, 14th ed, Thomson West, 2021. その他の法情報ツールについては、授業内で紹介する。 |
科目群 | 基礎法学・外国法・隣接科目群 |
サブタイトル |