授業科目名 | テーマ演習Ⅰ@決済取引に関する裁判例の分析 |
---|---|
配当年次 | 2・3年次 |
単位数 | 1単位 |
授業担当教員 | 伊藤 壽英 |
履修条件 | 特になし。 |
科目の目的・到達目標 | 日常生活や企業間取引に利用される決済手段に関する裁判例を分析することによって、決済取引の法的特質を理解することを目的とする。将来、実務家として、新たな決済手段に関する法的紛争を扱う場合に、一般私法と判例法理の理解を応用することによって、自ら適切な解決案を説得的に提示できるようになることが到達目標である。 |
授業の概要 | これまで別々の法分野とされていた決済手段とその適用法について、裁判例を素材としながら全体を概観することで、理解を深めることとする。ここで扱う決済取引は、市民生活に密着しているとともに、企業間取引でも利用されるという点で、市民生活密着型ホーム・ローヤー及びビジネス・ローヤーを目指す法曹にとって、基本的な実例を示すものである。 受講者は、素材とする裁判例の事実関係を分析し、一般私法からの解決と判例法理とのギャップを理解するよう求められる。 |
講義内容 | 第1回 決済システムと決済取引の概要 第2回 手形小切手による支払(1) 第3回 手形小切手による支払(2) 第4回 振込取引(1) 第5回 振込取引(2) 第6回 無権限者による預金払戻し 第7回 無権限者によるキャッシュカードの利用 第8回 無権限者によるカードローン取引 第9回 中間小テスト 第10回 インターネット・バンキング 第11回 相殺・交互計算 第12回 ネッティング 第13回 クレジットカード取引 第14回 新たな決済手段と決済取引法理の探求 第15回 期末レポートの作成 |
評価方法 | 平常点(予習への取り組み、質疑応答への参加、意見発表の積極性等)を20%、中間小テストを30%、期末レポートを50%の割合で評価する。 |
テキスト・参考文献等 | <参考文献> 森田果・小塚荘一郎『支払決済法 第3版』(商事法務、2018年) 根田正樹・大久保拓也編『支払決済の法としくみ』(学陽書房、2012年) |
科目群 | 演習 |
サブタイトル | 決済取引に関する裁判例の分析 |