授業科目名 | テーマ演習Ⅱ@民法の解釈方法試論(体系的解釈) |
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配当年次 | 2・3年次 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 北居 功 |
履修条件 | 民法の基本的な知識があること。2年次配当の民法の必修授業を理解して、民法の基本的な知識と一定の応用力があれば、授業を受けるに足る基礎学力と評価する。 |
科目の目的・到達目標 | 本講義は、民法の解釈自体を扱うのではなく、解釈の方法を扱う。そのため、民法の解釈論の発展的ないし応用的な授業を期待すべきではなく、なぜそのような解釈論が登場し、あるいは、それが普及しているのかの背景事情を、解釈方法論の視点から深めていくことを目的としている。できる限り、受講者との解釈論レヴェルの対話を重視しつつも、さらに、なぜ受講者は、その解釈論を支持するのか、あるいは、支持しないのかという素朴な問いから始めて、方法論の理解を深めることによって、解釈論上の理論対立の背景を理解し、民法の解釈についての理解を深めることが、本講義の到達目標である。 |
授業の概要 | 授業では、今日に続く日本民法の成り立ちに立ち戻って、日本民法典の法典編纂経緯を簡単に復習しつつその理解を前提にして、個別のテーマを素材に、法典継受後の学説継受でいったんは確立された体系的理解が、各条文の沿革解釈を契機にして解体される様相を眺める。その上で、再度、民法の体系的な理解を再確立するには、どのようなことを考え、試みる必要があるのかを、受講者と共に考えていきたい。 |
講義内容 | 第1週 序説 第2週 学説継受と沿革研究 第3週 契約解除論 第4週 履行拒絶論 第5週 物権変動論 第6週 債権譲渡論 第7週 受領遅滞論 第8週 詐害行為取消論 第9週 債権者代位権 第10週 債権者平等の原則 第11週 制度間競合論 第12週 請求権競合論 第13週 契約締結上の過失論 第14週 保護義務論 第15週 総括(具体的内容は、開講後指示する) |
評価方法 | 平常点(発言等の勉学意欲など)40%と授業内で提出を求めるレポート60%によって評価する。 |
テキスト・参考文献等 | テキスト、参考文献について特段の指定はしないで、各回の授業ごとに、必要な資料を配付し、参照すべき文献も指示する。 |
科目群 | 演習 |
サブタイトル | 民法の解釈方法試論(体系的解釈) |