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シラバス(講義要項)データベース:ロースクール|2025年度版

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ホーム > 4群特講Ⅰ@保険法

授業科目名 4群特講Ⅰ@保険法
配当年次 2・3年次
単位数 1単位
授業担当教員 野村 修也
履修条件  特になし。
科目の目的・到達目標  保険契約に関する基本的な制度を理解することが目的である。特に、利得禁止の観点から設けられた損害保険契約に特有な制度を正しく学び、説明できるようになることが到達目標となる。また、生命保険では、保険金殺人の防止や、相続と保険の関係等についての理解を深める。
授業の概要  一般に、保険法は、保険事業に対する公的な規制を目的とする「保険監督法」と、保険契約者と保険者(保険会社)との間の契約関係を規整する「保険契約法」とに大別されるが、この講義では、後者の保険契約法について、その法源である「保険法」に則して学習する。
 今日、私たちの生活にとって、保険制度は欠くことのできないものとなっているが、保険制度は極めて技術的であるため、その仕組みを理解することは難しい。保険事故が起これば、払い込まれた保険料をはるかに上回る多額の保険金が一度に支払われることになるため、故意に事故を招いて(時には殺人を犯してまで)、保険金を詐取しようとする事件が多発している。そこで、この科目では、損害保険契約と生命保険契約の基本的構造を学んだ上で、こうしたモラル・リスクを回避するために、法はどのような手立てを講じているのかを検討する。
 なお、保険契約に関する主要な裁判例を取り上げ、生きた保険法を学ぶことで、将来の実務に役立つ知識の習得を目指す。
講義内容 第1回 ガイダンス
第2回 商法体系における保険法の位置づけ
第3回 保険法の基礎知識
第4回 「保険法」の制定(保険契約法の改正)
第5回 損害保険契約の成立要件・有効要件
第6回 損害保険契約に特有な有効要件
第7回 損害保険における保険金支払い(保険価額と保険金額)
第8回 損害保険における保険者の免責
第9回 保険代位
第10回 損害保険における保険契約者または被保険者の義務
第11回 生命保険契約に特有な有効要件
第12回 保険金受取人をめぐる法律問題
第13回 生命保険における利害関係人の保護
第14回 特別解約権
第15回 まとめ(具体的内容は、開講後指示する)
評価方法  授業に対する積極的な参加状況(発言等)を踏まえた平常点(20%)と学期末に実施するレポート(80%)の総合点。
テキスト・参考文献等 (テキスト)
 特に使用しない。
(参考文献) *適宜参照
 山下友信『保険法(上)(下)』(有斐閣、2018年、2022年)
 山下友信ほか『保険法(第4版)』(有斐閣、2019年)
 江頭憲治郎『商取引法(第9版)』(弘文堂、2022年)
 洲崎博史ほか編著『保険法判例百選(第2版)』(有斐閣、2025年)
科目群 展開・先端科目群
サブタイトル

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