授業科目名 | 4群特講Ⅱ@コーポレート・ファイナンス |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 石島 博 |
履修条件 | コーポレート・ファイナンスに興味を持って授業に取り組めること。 |
科目の目的・到達目標 | コーポレート・ファイナンスの基礎的な理解は、企業財務に携わる者をはじめとして、リスクを伴う投資の判断・意思決定・評価を行う者にとって重要なリテラシーと位置づけられる。ファイナンス理論・計量的手法・コンピューターを駆使して求める具体的な数値により、リスクを考慮した投資の判断・意思決定・評価を可能にし得るからである。そしてこれは、投資・M&Aその他の企業の経済活動に関する具体的な取引について、コーポレート・ファイナンスの理解を有する企業やファンドなどの方々とコミュニケーションを取りながら、法的なストラクチャーを検討し、契約書を作成するビジネス・ローヤーにとっても、必須のリテラシーとなる。このような観点より、本講義では初学者向けにコーポレート・ファイナンスの基礎を導入することを目的とする。学生がExcelの機能を利用して、コーポレート・ファイナンスを実践する基礎を身につけることを到達目標とする。 |
授業の概要 | 本授業は、本研究科のディプロマ・ポリシーに述べられた養成法曹像の一つである、ビジネス・ローヤーに必須の知識であるファイナンスと、関連する会計の基礎を修得する役割を有する。そのためにも、企業法務におけるコーポレート・ファイナンスの実践について、ゲストスピーカー(西村あさひ法律事務所パートナー・若林義人弁護士、本法科大学院客員講師)に教授していただき、ビジネス・ローヤーとしてのキャリアへの活用を具体的にイメージする機会も設ける。 なお、授業のフィードバックとして、期末試験を採点して返却する。 |
講義内容 | 第1回 ファイナンスの考え方 第2回 キャッシュフロー、リターン、現在価値 第3回 ディスカウント・キャッシュフロー法(DCF法) 第4回 財務諸表分析 第5回 財務比率分析 第6回 企業価値評価 第7回 コーポレート・ファイナンスの基本命題 第8回 債券分析の基礎 第9回 ファイナンスのための確率・統計の基礎 第10回 市場データ分析 第11回 ポートフォリオ選択理論の導入 第12回 ポートフォリオ選択理論とSharpeレシオ 第13回 資本資産価格評価モデル~CAPM 第14回 資本コストとCAPM 第15回 期末試験 |
評価方法 | 学期末試験60%、平常点40%(授業中の演習への取組みや参加状況等を総合的に評価する)の割合で評価する。なお、学期末試験はテストバンク(事前に配布する演習問題)を中心として出題する。 |
テキスト・参考文献等 | 【テキスト(電子書籍)】 石島博 『ファイナンスの理論と応用1 資産運用と価格評価の要素』 日科技連出版、2015年 【参考書(電子書籍)】 石島博 『バリュエーション・マップ 企業価値評価の科学と演習』東洋経済新報社、2008年 石島博 『ファイナンスの理論と応用2 正規分布で解く資産の動的評価』 日科技連出版、2016年 石島博 『ファイナンスの理論と応用3 資産価格モデルの展開』日科技連出版、2017年 ※上記以外の参考書は適宜、推薦する。 ※テキストや参考書は図書館で借りるか、より深く学びたいと思ったときに購入すること。 |
科目群 | 展開・先端科目群 |
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