授業科目名 | 社会保障法 |
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配当年次 | 2024 |
単位数 | 2単位 |
授業担当教員 | 小西 啓文 |
履修条件 | 特になし。 |
科目の目的・到達目標 | 生存権に対する理解を深め、社会保障制度一般についての知識を身に付けることを科目の目的とし、講義を通じて人々の「自律」と「連帯」のあり方というテーマに取り組んでもらうことにしたい。これらの内容を説明できることを到達目標とする。なお、授業は基本的に講義形式で行うが、できる限り双方向型になるよう努めたい。 |
授業の概要 | 具体的には、「総論」として、社会保障をめぐる、とりわけ労働者の権利・義務の所在を検討することにする。すなわち、社会保障の現状とその歴史的経緯をまず確認し、社会保障の権利性が争われた最高裁判例の検討を経た上で、主として、社会保障法と労働法の隣接領域である、労災保険・雇用保険の法解釈・法政策学上の論点につき検討する。 つぎに「各論」として、社会保障をめぐる国民・住民の権利・義務の所在を、とりわけ「要介護性」と「障害」に焦点を当てて検討する。すなわち、いわゆる「福祉国家」の態様とその高齢社会への対応を確認した後、主として、医療保険・介護保険・年金保険の法解釈・法政策学上の論点につき検討する。 |
講義内容 | 第1・2回 社会保障をめぐる状況 第3・4回 社会保障の権利性(1) 第5・6回 社会保障の権利性(2) 第7・8回 社会保障の権利性(3) 第9・10回 労災保険(1) 第11・12回 労災保険(2) 第13・14回 雇用保険 第15・16回 比較福祉国家論 第17・18回 医療保険法(1) 第19・20回 医療保険法(2) 第21・22回 医療保険法(3) 第23・24回 介護保険法 第25・26回 年金保険法(1) 第27・28回 年金保険法(2) 第29・30回 総復習・まとめ等 |
評価方法 | 学期末試験(70%)と授業への参加・発言状況(30%)をもとに、総合的に評価する。 |
テキスト・参考文献等 | (テキスト) 小西啓文『社会保障法講義(第4版)』信山社、2024年4月刊行予定 (参考文献) 菊池馨実『社会保障法(第3版)』有斐閣、2022年 岩村正彦編『社会保障判例百選(第5版)』有斐閣、2016年 本澤巳代子・新田秀樹編『トピック社会保障法 (第18版)』不磨書房、2024年4月刊行予定 久塚純一・山田省三編『社会保障法解体新書 (第4版第2刷)』法律文化社、2017年 久塚純一『「考え方」で考える社会保障法』成文堂、2015年 久塚純一『「ありよう」で捉える社会保障法』成文堂、2016年 久塚純一『「議事録」で読む社会保障法の「法的姿」』成文堂、2017年 西村健一郎・菊池馨実・岩村正彦編『社会保障法―Cases and Materials』有斐閣、2005年 |
科目群 | 展開・先端科目群 |
サブタイトル |