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シラバス(講義要項)データベース:ロースクール|2025年度版

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ホーム > 4群特講Ⅰ@デザインと法

授業科目名 4群特講Ⅰ@デザインと法
配当年次 2・3年次
単位数 1単位
授業担当教員 佐藤 恵太
履修条件  特にない。
科目の目的・到達目標  デザインの創作について、その模倣を禁止するリーガルな方法が複数存在しているが、最も大きな役割を果たす意匠法(Registered Design Act)の仕組みと役割を理解し、その周辺法(不正競争防止法、著作権法等)との役割分担の現状を知ることと、現状の法制度の足りないところを立法でどう対処していくべきかという方向性の検討を目的とする。メーカー間の技術競争が爛熟した分野では、製品デザインによる競争にターゲットが移っており、さらに電子機器業界では、サービス競争の手段として製品のあり方が逆算的に設定されるというように、競争環境は日々変化している。意匠法も明治時代に軽工業(繊維製品)等を対象につくられた法律であったが、最近の法改正で、画面デザインの創作をターゲットとしたり、建築物や店舗デザインを保護対象と含むように、新たな展開を示した。これらの流れを理解していただき、将来を予想する手助けとしたい。特に、現行法ではカバーされないデザイン創作の模倣禁止を実現する立法の可能性について、具体的に議論してゆく。
 これらの概要を理解する結果として、デザインをめぐる模倣紛争が生じたとき、どの法律が一番役に立つかを見抜き、それを適用できるようになることを到達目標とする。
授業の概要  夏季集中講義の授業である。
①意匠法の権利取得要件、権利侵害要件を概説し、日本における意匠法の役割を鳥瞰的に説明する。
②意匠法以外にデザイン模倣について利用できる各種制度の守備範囲を概説し、重複適用し得る場合の役割分担を知る。ただ、意匠法は相次ぐ法改正が行われていても、いまだデジタル対応が遅れている側面があり、また、デザイナーの意識との乖離があると思われるので、具体的な事例を扱う際に、デザイナーがクライアントに相談んいきたという設定で、グループ討論により相談者に対する回答を考えてもらう等の作業をしていただく。
講義内容 第1回 全体概要、意匠法のしくみ①
第2回 意匠法のしくみ②
第3~4回 登録要件
第5~6回 デザイナーとの契約
第7~8回 意匠権侵害訴訟
第9回 既存のデザインをどこまで真似てよいか ~意匠法以外のデザイン保護法制の役割分担
第10回 不正競争防止法概説
第11回 著作権法概説
第12回 諸外国における意匠権の確保 ~登録後審査手続は必要か
第13回 2020年意匠法改正
第14回 将来における意匠法改正の方向性
第15回 総括
評価方法  期末レポート80%、授業中の発言・成果報告等20%。
テキスト・参考文献等 (テキスト)
 初回授業時指示。授業中にレジュメ・資料等を適宜配布する予定。
(参考文献)
 開講時指示。
科目群 展開・先端科目群
サブタイトル

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