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シラバス(講義要項)データベース:ロースクール|2025年度版

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ホーム > テーマ演習Ⅱ@民法の解釈方法試論(歴史的・比較法的解釈)

授業科目名 テーマ演習Ⅱ@民法の解釈方法試論(歴史的・比較法的解釈)
配当年次 2・3年次
単位数 2単位
授業担当教員 北居 功
履修条件  民法の基本的な知識があること。2年次配当の民法の必修授業を理解して、民法の基本的な知識と一定の応用力があれば、授業を受けるに足る基礎学力と評価する。
科目の目的・到達目標  本講義は、民法の解釈自体を扱うのではなく、解釈の方法を扱う。そのため、民法の解釈論の発展的ないし応用的な授業を期待すべきではなく、なぜそのような解釈論が登場し、あるいは、それが普及しているのかの背景事情を、解釈方法論の視点から深めていくことを目的としている。できる限り、受講者との解釈論レヴェルの対話を重視しつつ、なぜ受講者が、その解釈論を支持するのか、あるいは、支持しないのかという素朴な問いから始めて、方法論の理解を深めることによって、解釈論上の理論対立の背景を理解し、民法の解釈についての理解を深めることが、本講義の到達目標である。前期のテーマ演習では、体系的解釈と沿革的解釈の対比をテーマとしたが、本講義は、とりわけ中世のヨーロッパ法史に遡って、我が国の民法が継受した法の解釈史を中心に据えた上で、学説形成の背景を深めていく。
授業の概要  授業では、日本民法の成り立ちの背景となるヨーロッパ大陸での私法史の概略と近代法典編纂の意義を取り上げて、その理解を前提にした上で、個別の重要テーマを素材にして、ローマ法はもとより、とりわけ中世ローマ法学以降の伝統的なヨーロッパの法解釈論と19世紀ドイツのパンデクテン法学を対比させる。その上で、同じく古代ローマ法源に依拠しながら、ローマ法を解釈するフランス法とドイツ法がなぜ違っているのか、その背景事情を理解した上で、とりわけ沿革研究に由来する学説の理解を深め、そうした解釈を超克するには、どのようなことを考え、試みる必要があるのかを、受講者と共に考えていきたい。
講義内容 第1週 序説
第2週 ヨーロッパ法史概説
第3週 パンデクテン法学
第4週 法典論争
第5週 民法体系論
第6週 二重譲渡論
第7週 二重譲渡と危険負担論
第8週 他人物販売委託論
第9週 瑕疵担保責任論
第10週 他人物売買論
第11週 種類債務論
第12週 契約不適合論
第13週 共同抵当論
第14週 相殺と消滅時効論
第15週 総括(具体的内容は、開講後指示する)
評価方法  平常点(発言等の勉学意欲など)40%と授業内で提出を求めるレポート60%によって評価する。
テキスト・参考文献等  テキスト、参考文献について特段の指定はしないで、各回の授業ごとに、必要な資料を配付し、参照すべき文献も指示する。
科目群 演習
サブタイトル 民法の解釈方法試論(歴史的・比較法的解釈)

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